大正15年秋、明治神宮外苑球場(収容人員2万9千人)が竣工、10月23日盛大な開場式が行われた。 これを記念して明治神宮競技大会の「野球戦」がこの球場と早大球場(戸塚)で開かれ、この年初めての試みである六大学新人戦では慶應が、中学選抜チーム戦では和歌山中学がそれぞれ優勝した。 六大学リーグがこの球場を全面的にホームグラウンドとして使用するようになるのは少し後のことになるが、これまでは早稲田は戸塚、慶應は三田、明治は三軒茶屋(駒澤)、法政は中野、立教は東長崎、帝大(現東大)は尾久とちりじりで、 また、各球場の収容能力も低く不便をかこっていた六大学リーグも、この交通至便の都心の神宮球場の完成により、その不便も解消し、さらに一般ファンも増加の一途をたどって六大学隆盛の時代を迎えるのである。
この秋のリーグ戦、対帝大第二回戦が、立教にとっては神宮球場における最初の試合だった。 しかし、この日の天気のように立教打線は湿りがちで、記念すべき一戦を勝利で飾る事ができなかった。 帝大5回の3点は四死球連続5個に乗じたものである。7回が終わったところで、降雨激しくコールドゲームとなった。(0-3)
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