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スケジュール

陸前高田野球教室

開催日時:2018年6月24日~2018年6月24日

6月24日(日)、岩手県陸前高田市にて野球教室を行いました。

レポート (2018年6月27日公開)

2012年5月、岩手県陸前高田市と立教大学は連携及び交流に関する協定を締結しました。この協定に基づき、立教大学はさまざまな復興支援活動に取り組んでいます。具体的な取り組みのひとつにスポーツ交流プログラムがあり、2012年より小・中学生を対象とした「野球教室」を開催しています。

 

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6月24日(日)、陸前高田市立第一中学校仮設グラウンドにて、市内の中学生を対象とした野球教室を行いました。陸前高田市での野球教室は今年で7回目を迎え、今年度は弊部の部員25名(うち東北出身者9名)が参加し、高田東中学校・第一中学校の2校合わせて69名の中学生と共に汗を流しました。

 

23日(土)に陸前高田市に前入りし、一般財団法人マルゴト陸前高田の伊藤雅人さんによるご案内のもと、市内見学を行いました。

 

まず始めに、大津波にのみこまれた高田松原の中で、7万本中奇跡的に一本だけ残った「奇跡の一本松」を見学いたしました。周辺は元々栄えていた街で、202名の行方不明者を含む、約1800名の方々が亡くなった場所です。他にも被害にあった建物や、現在までの復興への取り組みの様子について、お話ししていただきました。

 

次に、旧道の駅の「高田松原タピック45」を見学いたしました。ここでは、全員でヘルメットを着用して高台へ登り、津波が押し寄せた高さを体感いたしました。

 

 

 【「奇跡の一本松」】                           【「タピック45」の見学の様子】

 

伊藤さんからは、「震災で、人は一人になったら、何もできないということを痛感した。陸前高田へ訪れたことをきっかけに、普段から人との繋がりやコミュニケーションを大切にしてほしい。」とお話いただきました。

 

東日本大震災から7年という月日が経った今、現地は少しずつ復興が進んでいながらも、未だ津波被害の跡が残っており、改めて震災被害の大きさを実感いたしました。

 

市内見学後には、宿泊所である高田ドライビングスクールマイウスにて夕食を摂りました。 夕食後には、ご自身も高田高校在学中に甲子園出場の経験を持つ陸前高田市役所の村上知幸さんより、避難時のお話や、今後の街づくりに関して講話をいただきました。

 

 

【村上さんのご講話を聞く様子】                【ピッチング指導を行う手塚(3年)】

 

村上さんは、「スポーツを通して救われた人たちがいる。好きなことに思い切り夢中になることで、心のケアとなり前に進むことができた。人間が生きていく上で、何か夢中になれる目標を見つけることは大切であると感じた。」と述べられました。

 

村上さんのお話を伺った後は、ミーティングと中学生へのプレゼントの準備をして、1日目のプログラムは終わりました。

 

2日目は全員で朝食を摂った後、宿泊所を出発し、陸前高田市第一中学校仮説グラウンドへ向かいました。

まず始めに、前田一男部長が挨拶を行いました。 前田部長は、「今年は天候に恵まれ、嬉しく思います。大学生たちは春のリーグ戦で、2位という悔しい結果で終わりましたが、また秋のリーグ戦に向けて練習を頑張っています。今日は立教大学野球部のスローガンである、"Go all out. Be aggressive! 常に全力で、明るく前向きに!" に倣い、楽しんで野球をしましょう!」と述べられました。

次に、副将の種田(4年・外野手・大垣日大)が、「今年で7年目を迎える野球教室を、私たちも心待ちにしていました。今日はみんなで頑張りましょう!」と挨拶しました。

 

開会式の後は自己紹介、キャッチボール、ポジションごとに分かれての守備・打撃練習とプログラムが進行していきました。始めは緊張していた様子の中学生でしたが、時間が経つにつれて大学生たちと徐々に打ち解け、会話を楽しみながら一緒に練習をしていました。

 

 

【守備指導を行う佐藤雄(3年)】           【千田(2年)によるピッチングデモンストレーションの様子】

会の中盤には、毎年恒例の大学生によるシートノック、バッティング、ピッチングのデモンストレーション行いました。チームを代表して、ピッチングでは千田(2年・投手・岩手県立高田)、バッティングでは種田、伊藤智(2年・内野手・岩手県立高田)がデモンストレーションを行いました。

 

 

【打撃指導を行う佐々木良(3年)】        【種田(4年)によるバッティングデモンストレーションの様子】

 

デモンストレーション後に中学生からは、「どのようなことを意識すると、エラーしなくなりますか?」「どうしたらボールを遠くに飛ばせますか?」と大学生に向けて真剣に質問している様子も見られました。

 

そして最後には、中学生と大学生混合のチーム対抗ベースランニングリレーを行いました。両チーム接戦で白熱した勝負となり、グラウンドには声援と笑顔が溢れました。

 

練習メニュー終了後は参加者全員で記念写真撮影をし、大学生から中学生へ記念品を贈呈いたしました。

 

 

 【質問タイムの様子】                 【記念品贈呈の様子】

 

閉会式では、陸前高田市出身の山口(4年・トレーニングコーチチーフ・岩手県立高田)が、「震災当時は野球どころではなく、生きることに必死でした。しかし今、街も少しずつ復興して来ています。私たちが震災によって感じた感謝の気持ちは、非常に大きく大切なことです。これから野球を続けていく人もいると思いますが、この先の感謝の気持ちを忘れずに、辛くても諦めずに頑張ってください。」 と中学生の皆さんへ激励の言葉を贈りました。

 

グラウンドから大学生を乗せたバスが出発する際には、中学生たちが選手との別れを惜しむように、最後まで大きく手を振って見送ってくれました。

 

短い時間ではありましたが、中学生たちの野球に対する熱意や元気溢れる笑顔から、私たち大学生が多くのパワーをもらいました。

そして、現地の皆さまと一緒に野球を楽しみ交流を深めることができ、非常に充実した1日となりました。また、今回の野球教室が中学生たちの糧となり、今後の活躍に繋がってくれたら幸いです。

 

昨日の市内見学、そして本日の野球教室を通して、私たちが野球をできることは当たり前ではないと痛感し、多くの方に対する感謝の気持ちをひしひしと感じました。

そして、温かく迎えてくださった現地の皆さまのお話を聞いて、震災があったことを決して忘れてはならないと強く感じました。陸前高田市での学びや感じたことをしっかりと心に留め、今後も部員一丸となって練習に励んでまいります。

陸前高田市の皆さま、2日間本当にありがとうございました。

 

 

参加した部員の感想

 

山口直樹(4年・トレーニングコーチチーフ・岩手県立高田)

地元に帰る度に街は徐々に姿を変えています。1年目の野球教室の時に比べ土地のかさ上げが進み、建物も多くなりました。地元で開催されるこの野球教室の度、私は7年前の震災の事を思い出していました。自分たちが野球を出来ているのは当たり前ではない、と改めて実感すると同時にこの気持ちは絶対に忘れてはいけないと思いました。野球を純粋に楽しむ地元の中学生との交流は私たちにとっても良い刺激となりました。被災地の出身者として残り少ない大学野球生活を頑張っていきたいと思います。

 

間宮 稜(4年・投手・立教新座)

バスを降りた瞬間、私は衝撃を受けました。私の思っている以上に復興は進んでいませんでした。街には生活している音がなく、波の音、工事の音しかないことに悲しさを感じました。野球教室では、元気一杯の中学生たちに野球を教えることができ、技術だけではなく笑顔を提供できたこと本当に良かったと思います。しかし、その笑顔の裏側には私たちの想像を超える恐怖、悲しみが溢れていると思うと、胸が張り裂けそうな思いになりました。私たちの行ったことは本当に小さいことですが、ほんの一瞬でも野球を通して、震災のことを忘れ、野球の楽しさを感じる時間をつくれていたとしたら、それこそが私たちが陸前高田を訪れた意義になると思いました。

 

飯迫 恵士(4年・内野手・神戸国際大附)

初めて陸前高田へ足を運びましたが、自分が想像していた以上の被害の大きさで驚きました。そんな中、暗い顔をしている人は誰一人おらず、陸前高田の皆さんが前を向いて歩いていることを肌で感じることができました。また、野球を教えた中学生も明るく笑顔で楽しそうに野球をしてくれていたので来てよかったなと思いました。今後もこのような機会があれば参加したいと思います。

 

手塚 周(3年・投手・福島県立福島)

昨年は、自分にしかできないことを伝えたいという思いで、現地の方々と関わらせて頂きました。2回目となった今年は何をすべきか、参加が決まった日からずっと考えていました。しかし答えは出ず、プログラム前日まで悩んでいました。そんな私に対し、前田部長先生は「彼ら(参加する中学生)に憧れを与えなさい」というお言葉をかけて下さいました。当日私が中学生に憧れを届けることができたかは分かりませんが、開催を後押し下さった方々、中学生の保護者の方々、大学関係者の皆様に様々なお言葉を頂き、達成感と充実感を得ることができました。また、昨年とは違った中学生へのアプローチができたことで、指導の中でも新たな発見があり、改めて野球の奥深さを感じました。このプログラムにまた参加させて頂いたこと、そして野球を通じて新たな社会貢献、自己貢献の機会を頂いたことに深く感謝致します。

 

廣瀬 秀太 (3年・外野手・西武文理)

昨年と姿を変えている現地を目の前にし、着々と陸前高田が街として復興し始めているなと身をもって体感することが出来ました。また、沢山の復興支援にまつわるお話をお聞きして、多くの方々が陸前高田に関与していることを知りました。被災の現状を受け止め、辛い状況でもめげること無く復興の為に尽力し続けている、陸前高田の職員の方や多くのボランティア、企業の方の支援の積み重ねで今があることを、改めて実感することが出来ました。 野球教室では、昨年も来てくれていた子達も多くいて、1年間の成長を見ることが出来たので、とても嬉しく思いました。復興支援に直接的にかかわれる機会が滅多にない中で、2年連続でこういった経験をすることが出来てとても良かったです。今後も、野球のみならず、復興に関わっていければと思います。

 

千田 雄大(2年・投手・岩手県立高田)

昨年は1年ということで積極的に交流ができず、悔いが残ってしまいました。しかし、今年は気持ちの余裕もあり、様々な生徒さんや関係者の皆さんとコミュニケーションをとることができ、改めて野球を頑張ろうという気持ちになりました。また、純粋に取り組んでいる姿をみて本当にまた陸前高田を訪れることができてよかったと思いました。来年も参加し、さらに良い報告ができるようにまた頑張ります。

 

伊藤 智也(2年・内野手・岩手県立高田)

今回で2回目の野球教室ということで、すごく楽しみにしていました。地元が陸前高田市ということで、帰省する機会は多いですが、今回の野球教室でも景色や建物などが変わっていて驚きました。野球教室では昨年参加していた中学生もいて楽しく野球することができてよかったです。限られた環境でも笑顔で楽しく野球をする中学生を見て、私たちが野球している環境はとても恵まれたものだと改めて感じました。野球ができる環境に感謝しながら野球と向き合っていきたいと強く感じました。自分の地元でもあるので、これからも復興に携われるよう努力していきたいです。

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