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レポート (2014年7月10日公開)
2012年5月、岩手県陸前高田市と立教大学は連携及び交流に関する協定を締結しました。この協定に基づき、立教大学はさまざまな復興支援活動に取り組んでいます。具体的な取り組みのひとつにスポーツ交流プログラムがあり、一昨年から弊部では子どもたちを対象とした「野球教室」を開催しています。
詳しい協定内容は、立教大学ホームページにてご覧いただけます。
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7月6日(日)、陸前高田市にある小友小学校のグラウンドにて、野球教室を行いました。陸前高田市での野球教室は今年で三回目の開催となりました。当日は天候に恵まれ、青空の下、弊部の部員22名が、少年野球チーム6組から集まった約100人の小学生と共に汗を流しました。
5日(土)に陸前高田市に入り、まず被災地の様子を見学しました。震災から3年が経った陸前高田市街地は、いくつかの震災遺構を残して更地となっており、かつてここに街があったということが全く想像できないほどでした。
【「奇跡の一本松」】 【震災遺構を見学する様子】
しかし、昨年訪れた時よりも復興は進んでいて、「希望のかけ橋」と名付けられた巨大なベルトコンベアが建設されており、地面をかさ上げするために山地の土を沿岸部へ運んでいました。実際に被災地に足を踏み入れることで、休日でも休みなく動く重機の音や穏やかな波の音、潮の香りなど、映像や資料ではわからない復興への一歩一歩を全身で感じることができました。
【陸前高田駅があった場所】 【「希望のかけ橋」】
そして翌日の少年野球教室は子どもたちの元気の良い挨拶で始まりました。まず野球部員による守備のデモンストレーションをしました。大学生のプレーに子どもたちからは歓声や拍手が起こったり、「サードしっかり!」などの厳しい声が飛び交ったりし、プレー一つひとつにとても盛り上がりました。次にポジションごとに分かれて守備練習を行いました。子どもたちは一つでも多く吸収しようと真剣に取り組んでいました。
【参加してくれた6チーム】 【守備練習の様子】
続いて、ロングティーのデモンストレーションに移りました。部員たちが軽々と打球をグラウンドの外まで飛ばすのを見て、子どもたちは驚いた様子で歓声を上げていました。その後の打撃練習では、部員たちが打撃のコツを教えると、子どもたちはすぐに習得して打球を遠くまで飛ばせるようになっていました。
最後にベースランニング大会を行い、部員と小学生がチームを組んでリレーをしました。子どもたちは部員の走りに「速い!」と驚きながら、一生懸命走っていました。
【ロングティーデモンストレーションの様子】 【打撃練習の様子】
閉会式では、陸前高田市出身の佐藤央祐(2年)が後輩たちへのメッセージを述べ、大学生から子どもたちへ記念品を渡しました。野球教室が終了しても、子どもたちからサインを求められたり、記念写真を撮ったりして、交流を楽しみました。最後は、「また来るからね!」と子どもたちとの再会を約束しました。
【閉会式で挨拶する佐藤央祐(2年)】 【記念品授与の様子】
野球教室を通じて、子どもたちの野球に対する熱意や、一生懸命に取り組む姿勢、笑顔でボールを追いかける姿を見て、逆に元気をもらいました。この野球教室での経験が、子どもたちの今後の糧となってくれたら幸いです。そして、子どもたちの中から、将来東京六大学でプレーする選手が生まれたら嬉しいです。
【参加したメンバー】 【お世話になった方々とともに】
今回の野球教室の開催には、立教大学、陸前高田市から、たくさんの方々にご援助をいただきました。ボランティアというよりも、自分たちが勉強できた貴重な機会となりました。私たちは、現在何不自由なく野球ができる環境があることに感謝し、今後も日々の練習に励んでいきます。